テクニック講座:人物が透ける!ゴーストショット(GS)の撮り方

皆さんは、「人物が透けて半透明になっている」という写真を見たことはありますか?
多重露光のテクニックのひとつなのですが、私はこれを「ゴーストショット」(略してGS)と呼んでいます。
ぜひ、この独特な雰囲気を持つ写真を撮ってみましょう。けっこう簡単にできちゃいます♪

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作例(カメラ…Holga、フィルム…コダックPortra800、現像方法…ネガ現像)

この写真は、公園にて人物を撮ったものです。人物部分が半透明になり、まるで幽霊か何かみたいに見えてちょっと不思議ですよね?これは三脚を使って同じ場所で二回露光したものです。なんだか難しそう?いえいえ、実はかんたんに撮れてしまうんです。
それでは今回はこのゴーストショット(GS)を撮るためのコツを教えますね。

【必要なもの】
1. カメラ
Holga、Diana、Belair、Horizon Kompakt、Sprocket Rocket、Konstruktorなど、多重露光がかんたんにできるカメラがよいです。LC-A+でも可能ですが、三脚に固定したときにカメラ底部のMXスイッチが動かせなくなることがあるので注意が必要です。
2. フィルム
基本的になんでもOKですが、ISO1600など高感度すぎるものは露出オーバーになる可能性があるの不向きです。
3. 三脚
必需品です。人物以外の風景部分がずれてしまわないように三脚を使う必要があります。もし持っていない場合は、手持ち撮影で2回続けて撮影しましょう。背景はぶれますが、それもまた面白いかもしれません。

【被写体選び】

被写体選びですが、人物が効果的に浮かび上がるための背景をうまく選ぶことが重要になります。最も気をつけるのは「人物と重なり合う背後の部分」です。この部分は、なるべくシンプルな背景にするのがよいと思います。例えば、街中や室内だったら明るくてシンプルな壁をバックに、自然を生かして撮るなら空やシンプルな地面をバックにするなど。あまりごちゃごちゃした背景を選ぶと人物が目立たなくなってしまうので注意しましょう。(もしそれがあなたの撮影意図ならばそれでOK!)

背景を選ぶ2-500
周辺・背景はシンプルに

【撮り方】

1. 一回目の撮影
※カメラはHolgaにて、フィルムはISO400のネガフィルム、天気は曇天の場合で説明します。
まず一枚目を撮ります。先に人物を入れて撮るか、後で入れるかはどちらでもいいです。今回は先に人物を入れています。カメラの絞り設定は「天気(晴れ)」にします。これは二回重ねて撮るため、露出オーバーになるのを防ぐためです(状況により変えてください。また古いHolgaではこの切り替えは意味を成しません)。三脚をセットして、構図を決めたら人物を配置します。人物の背後の部分は透ける予定なのでその点をよく考慮して配置しましょう。人物は体全体を入れてもいいし、上半身だけ(または下半身だけ)でも面白いと思います。

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1回目の撮影(人物ありで撮影)

2. 二回目の撮影
一枚目を撮ったらフィルムを巻き上げずに二回目の撮影を行います。カメラの絞り設定は一回目と同じく「天気(晴れ)」のままです。一回目とまったく同じ構図で、今回は人物は入れずに風景のみを撮影します。

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2回目の撮影(人物なしで撮影)

その結果、二つの画像が同じフレーム内でブレンドされ、一回だけ露光された人物部分は風景と溶け込んで半透明になって現れます。

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人物の透けた写真のできあがり!

以上です。かんたんでしょ?
撮影場所や天気、そして衣服の色や明るさが異なると写真の印象もがらっと変わってくると思います。私は神秘的でどことなく物悲しい雰囲気が好きなので曇った日(または日陰)をよく選びます。
HolgaやDiana、Sprocket Rocket、Konstruktor等の場合、そのまま二回続けて押すだけなのでこの技はかんたんにトライできます。LC-A+を使う場合は、カメラのポジションを動かさないようにMXボタンをスライドさせるアイデアが必要となります。LC-A+の場合は、フィルム感度がISO100ならISO200の設定で2回、ISO400ならISO800で2回、という設定で撮りましょう。露出を「抑える」ということがこの撮影方法の要となります。人物の透明度をあえて変えたかったら感度設定を調整してみてもいいでしょう。また三脚がなかったら手持ちで撮って少し背景がぶれるというのもアリだと思います。透明にする被写体はもちろん人物でなくてもいいので、いろいろ試してみるのも面白いですね。

ぜひあなたなりのアイデアで面白い「GSワールド」を作ってみよう!
Enjoy your GS life!

以下は、このテクニックを使った他の写真です。

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Holga/Kodak Portra800/ネガ現像

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Holga/Homemade Redscale800/ネガ現像

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Lomo LC-A+/Lomography X-Pro100/クロス現像

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Holga/Homemade Redscale800/ネガ現像

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Lomo LC-A+/Kodak UltraMax400/ネガ現像

※当記事は、私hodachrome/山本穂高がロモグラフィー上に投稿した記事を当ブログに掲載したものです(ロモグラフィーに確認済み)。日本人向けに加筆・修正等はじゃっかん加えておりますが、すべての著作権は私に帰属しておりますのでその点ご了承ください。
元の記事はこちら:ロモグラフィー:人物が透ける!ゴーストショット(GS)の撮り方 by hodachrome
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テーマ : トイカメラ - ジャンル : 写真

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