テクニック講座:ラッツアイビュー(ネズミ目線)ショットを楽しもう

皆さんは地面にカメラを置いて「ノーファインダー」で写真を撮ったことはありませんか?
これは「ラッツ・アイ・ビュー・ショット」(rat's eye view shot…ネズミ目線ショット)といって、暗い場所でもぶれずに撮影できる三脚いらずの気軽な撮り方としてロモグラファーの間で人気の撮り方です。
今回はこの撮り方を説明したいと思います。
ぜひネズミになったつもりで地上ゼロメートルからの豪快なローアングルの世界を体感してみましょう(^_^)


作例(カメラ…Lomo LC-A+、フィルム…Fuji Velvia100、現像方法…クロス現像)

この写真は、ロンドンの地下鉄の駅構内のトンネルで撮った写真です。
とても暗い条件でしたが、LC-A+を地面にセットして撮ることでぶれることもなくシャープに写っています。
このように、超ローアングルから撮ることで、地面を豪快に取り入れたあおり感のある写真になります。

1.カメラの設定
※カメラはLC-A+、フィルムはISO100のスライドフィルムを使用しています
ISO(感度)はフィルムの通り100で、距離モードは無限遠にします。(被写体・撮影意図により変えてください)

2.ロケーション・撮影ポイント選び
作例の場所は駅構内だったので、周囲の構造物の色や明るさ、デザインなどをよく見て選びました。
地面部分も半分ほど写り込むので、地面の模様や反射の有無・量など考慮に入れます。

Embankment station2
周囲をよくチェックする(iPhoneで撮影)

3.人をアクセントとして取り込む
この撮影のときは、人物を入れることで写真の魅力がよりアップすると判断しました。
周囲の色とコントラストを成すような色や明るさの服を着た人物を入れると写真によいアクセントが生まれてきます。

4.撮る
トンネルの中心に行きカメラをトンネルの「なるべく真ん中」に、そして進行方向に向かって「なるべくまっすぐ」にカメラを地面に置きます。(地面が安定していないとぶれてしまうので気をつけてください)
左手でカメラを固定して息を止めてシャッターを切ります。シャッター時間はやや長いのでぶれないようにしっかりカメラを支えていてください。

IMG_4549.jpg
地面に置いてシャッターを切る

以上です。かんたんでしょ?
地面が半分ほど写ったラッツ・アイ・ビュー・ショットの出来上がりです。
地面部分には周囲からの反射もしっかり写っていて遠近感が得られています。
作例では、カメラはトンネルの先に向かってほぼまっすぐに置くことができ、左右に大きくずれることなく撮影できています。
スローシャッターのため動いている人物は少しぶれますが、これが写真に躍動感を与えてくれています。

◆ちょっと応用
今回はカメラをそのままセットしましたが、地面の写り込みが多すぎると思う人には次のような工夫もぜひ試してみてください。
カメラの底に(レンズ側のほうに寄せて)、約1mmの厚さの小さな細い板を貼ります。(下の写真参照)
これでカメラの角度を少し調整することができ、地面の写る部分は少なくなります(上がより多く写ります)。

IMG_4475.jpg
角度の調整をする厚紙

下の写真が板を取り付けて撮った作例です。地面部分が画面全体の約3分の1ほどとなりバランスがよくなります。
被写体によってはこの撮り方も有効です。私はこの板を常備していていつでも使えるようにしています。

UK000017.jpg
板を使用した場合の写り方

◆他のカメラでもできます
この撮り方は、他のカメラでももちろん可能です。
私はLC-WideやHolga、Horizon Perfektでもときどきトライしています。(カメラの露出設定はそれぞれ異なります)
下が他のカメラでの作例です。画角や縦横比が変わることでまた面白い印象になります。

UK000055-2.jpg
Lomo LC-Wide/Fuji Velvia100/クロス現像

000280890005-2.jpg
Holga/Kodak Portra800/ネガ現像

000282440022-4.jpg
Horizon Perfekt/Lomography Negative400/ネガ現像

◆撮影方法 -応用編
そして恒例の応用編です(*^ω^*)
多重露光、フィルムスワップ、フィルムスープなどと組み合わせて、より面白い作品を生み出すことが可能です。
下がその作例です。

000280520006-3.jpg
多重露光(ラッツアイを上下対称に2回)

000005.jpg
多重露光(ラッツアイ+花と青空)

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フィルムスワップによる国際多重露光(ラッツアイと長時間露光)

CNV00006-4.jpg
フィルムスワップによる国際多重露光+フィルムスープ加工

以上です(´∀`)

最初はどんな写りになるかわからなくて戸惑うかもしれません。
でも慣れてくると素早く狙い通りの構図が得られるようになりますのでぜひトライしてみてください。
もちろん屋内じゃなくてもどんな場所・場面でも気軽に使える撮り方です。
あ、男性諸君、女性が近いときにはくれぐれも変な人と思われないように気をつけてくださいね(^^)

※当記事は、私hodachrome/山本穂高がロモグラフィー上に投稿した記事を当ブログに掲載したものです(ロモグラフィーに確認済み)。日本人向けに加筆・修正等はじゃっかん加えておりますが、すべての著作権は私に帰属しておりますのでその点ご了承ください。
元の記事はこちら:ロモグラフィー:ラッツアイビュー(ネズミ目線)ショットを楽しもう by hodachrome
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テーマ : トイカメラ - ジャンル : 写真

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