テクニック講座:スプリッツァーをうまく使ってみよう

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スプリッツァーを使ってロモグラフィーを楽しんでますか?私はいつもです(^_^)
場面や状況に応じてこのスプリッツァーをうまく使うと素敵な写真が撮れちゃいますよ。

上の写真は映画「インセプション」の印象的なシーンをイメージさせるようなちょっと不思議で変わった写真です。それぞれの画像が自然に組み合わさりシームレスに見えます。
私はこの上下対称の写真をスプリッツァーを使って撮影しました。

スプリッツァーとは、ロモグラフィーにて販売しているLC-A+またはDiana用のアクセサリーのことです。レンズの前に装着し、画面を2分割、4分割さらに8分割などに自在に分割(スプリット)することができます。これを使うことにより独創的で非現実的とも思える世界を作り出すことが可能となります。(下の画像がスプリッツァーです)

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"スプリッツァー"(左がLC-A+用、右がDiana用)
スプリッツァー2
カメラにセットした状態

円の中の黒い部分と赤い部分(右だと青い部分)がそれぞれ自在に回転するようになっており、この二層の羽を用途に応じて組み合わせることで露出のコントロールが可能になるという仕組みです。
そして隠された部分に多重露光を行うと、隣り合った部分が混じり合って不思議な写真が仕上がるというわけです。

いろいろな使い方がありますが、今回は上の見本のようなシンメトリーな写真を撮るためのいくつかのTipsを紹介していきたいと思います(^^)

1. ベストの天気を選ぶ
まず始めに天気と光の話から。
カラーフィルム、特にスライドフィルムを使ってこの独特の色を出すためには、コントラストの高い晴天の日を選び、必ず順光で撮りましょう。(今回、Lomography X-Pro100を使用)
曇った日だと十分な明るさと色を得ることができません。
もしどんよりした雰囲気(たとえば廃墟、工場、墓地など)を表現したいなら曇った日でもOKです。

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曇った日に撮ったもの。これも悪くないけど…。

2. LC-A+をさかさまに構えて撮る
シンメトリーな写真を撮るときはLC-A+を逆さまに持つ必要があります。
私は逆さまに持ったときはシャッターボタンを左手の親指で押しています。慣れないとブレてしまうかもしれません。
一回目のショットを撮ります。(このときスプリッツァーは上半分をマスクしています)
そして、MXスイッチをスライドさせ、スプリッツァーを180度回転させ、カメラを逆さまに持ちます。
そして一回目と同じように二回目を撮ります。(スプリッツァーはやはり上半分をマスクしています)
シャッターを押すときは、カメラの受光窓を指で隠してしまわないように注意しましょう。
構え方
逆さまに構えて親指で押す

3. 適正露出が大事
多重露光をする上では、適正露出がとても重要になります。
今回の撮影では、それぞれのイメージが重なり合うことがない(重なる部分が少ない)ので、それほど露出について考えすぎる必要はありません。
基本的にはフィルムの感度と同じ設定でけっこうです。ISO100フィルムならISO設定は100で。
やや露出オーバーのようでしたが、ビネッティング(光量落ち)が抑えられ、つなぎ目が自然に重なりました。
もし露出がアンダーになると、中央に大きなビネッティングが発生してきれいなシームレスな絵になりません。(もしそれが好きならOKです)
迷ったときはISO設定を変えて何枚か撮ってみましょう。

露出不足シンメトリー見本2
アンダー露出のため中央に大きなビネッティングが発生

4. カメラの視差の調整
我々にとってこれが一番難しいことかもしれません。視差とはファインダー像と実像のずれのことです。
私のLC-A+にはそれぞれちがう視差があります。みなさんのカメラにもあると思います。
それを把握して、撮る際に構図を微調整することでよりきれいで完璧に近いシンメトリー画像を描くことができます。
私のメインのLC-A+は、ファインダー像より「左上」に実像がずれる傾向があります。
この傾向を考慮せずに撮るとクリアーなシンメトリー画像は得られませんし、また上の絵(二回目の画像)の一部が少しスプリッツァーでマスクされてしまう場合もあります。
これを防ぐためにフレーミングを少し「右下」に調整する必要があります。逆さまに構えたときは「左上」ですね(ややこしいですが…)。
被写体によってはスプリッツァーを多少前後に微調整する必要があるかもしれません。

視差2
視差のイメージ(私のカメラでの傾向です)

5. 何枚か撮っておく
きれいなシンメトリー写真を作るのは簡単なようで難しいです。
とりわけ、上の4の調整はなかなか難しいことです。また、LC-A+の露出は不安定で、同じ場所で撮っても少しちがった露出になることがあります。
なので、私は同じ場所で数枚撮るようにします。構図を少し変えて撮るとよいでしょう。
これにはちょっと忍耐力と集中力が必要です。でも素敵な場面に出会ったらどんどん撮りましょう。
その中から一枚ベストな結果が得られたとしたらハッピーですよね?

何枚か撮ろう見本
たくさん撮ってベストの一枚を選ぶ

わかりましたか~?説明だけではなかなか分かりにくいかもしれませんが…。機会があったらぜひやってみてください。
慣れてきたら斜めにしたり角度を変えて撮るのも面白いですよ。

素敵な写真を撮るために、少しだけテクニックと忍耐力、そして集中力を使ってみましょう(^O^)

以下はスプリッツァーを使用してシンメトリーに描いた他の作品です。

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※当記事は、私hodachrome/山本穂高がロモグラフィー上に投稿した記事を当ブログに掲載したものです(ロモグラフィーに確認済み)。日本人向けに加筆・修正等はじゃっかん加えておりますが、すべての著作権は私に帰属しておりますのでその点ご了承ください。
元の記事はこちら:ロモグラフィー:スプリッツァーをうまく使ってロモグラフィーをもっと楽しもう。 by hodachrome
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テーマ : トイカメラ - ジャンル : 写真

コメント

No title

この記事はすご~く参考になります!

Re: No title

akikoさん、こんばんは(^^)
ありがとうございます~。
ぜひ試してみてください♪
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