特集記事「夏色の肖像 -summer portrait-」(翻訳版)



夏色の肖像 (Summer Portraits)
by Hodaka Yamamoto & Kenichi Hatakeyama

太陽の光が降り注ぐ輝かしい写真の数々、今日のフォトストーリーは、日本に拠点を置くカメラマン・山本穂高と畠山健一のコラボによる作品からフィーチャーです。卓越した多重露光が象徴の穂高のスタイルと、鋭い視点で感情に訴えかけるポートレートが特徴の健一のスタイルが融合し、彼らは鮮やかで幻想的なイメージで満ち溢れた素晴らしいアルバムを創り上げました。

そのエレガントで優美な作品を前に、あなたもきっと夏の太陽のけだるさを思わず欲してしまうことまちがいなしです。

■この二人が組むことになったきっかけは?
穂高: 私と健一は、去年のトイカメラ・フィルムカメラによるグループ展に一緒に参加したことをきっかけに互いを知るようになりました。私は彼の作品を見て感銘を受け、一緒にコラボレーションができたら素晴らしいと思っていました。彼のスタイルは主にモデルを撮るポートレートで、私にはない魅力・個性を持っていると思ったため、私たちがタッグを組めばきっと面白い作品が生まれると確信しました。そこで私は写真展の後、彼にこのフィルムスワップ企画を持ちかけ、彼は快諾してくれました。

■テーマについて話し合いましたか?
穂高: はい、私が花などの季節の風物詩を撮り、彼がモデルによるポートレートを撮るという大まかなアイデアを私が決めましたが、詳細については後日二人で話し合いました。しかし、詳細な撮影アイデアについては実は我々はあまり多く話し合っていません。私が一回目に撮った内容を詳しく彼に伝え、それを元に彼が自由に二回目の撮影をするということをベースとしました。フィルムは二本使用することとし、一本は花火、もう一本はひまわりをテーマとしました。いずれも日本の夏の代表する被写体です。それより我々が時間をかけたことは、二人のカメラがそれぞれちがうため、どうやってフィルムの位置を合わせるかということで した。それが成功の鍵を担う重要な点でした。

■使用したカメラとフィルムは何ですか?あなたの撮ったのはどの部分ですか?

私がまずひまわりと花火を地元の岐阜で撮りました。カメラはLomo LC-A+です。その後健一が二回目を千葉県の海岸で美しいモデル新谷るるさんを撮りました。カメラはCanon EOSシリーズです。 フィルムはKodak EBXでいずれもクロス現像です。

■結果についてはどう思いますか?満足?それとも驚いてる?
穂高: この企画においてのプレッシャーは、ポートレートという成功へのキーとなる役割を担う彼の肩に大きくかかっていたと思います。しかし彼は、多重露光がうまく機能するためのコントラストやロケーション選び、モデルの服装、バランスのよい露出等をよく考慮して撮影してくれたので多くのショットが成功でした。予想以上の結果を得ることができとても満足であり驚いています。
健一: 多くの写真はイメージ通りで、いくつかは予想以上のものでした。反省点もありますが満足しています。計画から始まり完成、公開し反響を得るまでのその全てがわくわくでした。フィルムスワップという技法も、今回使うフィルムも私にとっては初めての挑戦だったので特別な体験となりました。

■どの写真が気に入ってる?その理由は?
穂高: この写真です(下の写真参照)。ビーチにて逆光で撮ったモデルにひまわりがくっきりと浮かび上がり、クロス現像のため鮮やかでハイコントラストなイメージとなりました。この写真は、私の写真スタイルとは全く異なる健一のスタイルをよく表しており、そしてそれこそが私が望んでいた結果といえます。



健一: 私のお気に入りの写真のひとつはこちらです(下の写真参照)。ダイナミックにジャンプするモデルと花火の組み合わせが、私と穂高さんの撮った世界にリンクが感じられ気に入っています。



もうひとつ気に入っているのはこちらです(下の写真参照)。モデルをバストアップで撮ったひまわりと重なっている写真ですが、穂高さんの作品には珍しくモデルの表情がはっきりしているこのような多重写真は、今回穂高さんが求めていた僕の個性に応えられたかなと思っています。



■この企画の間に何か面白い瞬間やストーリーはありましたか?
穂高: 今回の撮影の間、私は人物がどのように撮られるかを常に考えていました。このような経験は私にとって新鮮なことでした。そして今私は、ポートレートによる多重露光をより多くトライしたいと考えるようになりました。 それは私自身のスキルアップのためでもあります。
健一: 私はこれまで多重露光のためのコントラストや露出、被写体のバランスなどを強く意識してはきませんでした。しかし今回の過程において、それらをいつも考えて撮影しました。それはすなわち単純に「必要」だったからです。今回の企画で、私は多重露光を成功させるためだけでなく、写真の技術そのもののための多くを学んだと思っています。

■今後さらに二人で何か企画は考えていますか?
穂高: 今回は夏がテーマの企画でしたが、さらにその後、秋をテーマにした新しいシリーズもすでに行われおり、素晴らしい結果も得始めています。これから冬、春とシリーズを続けて、1年を通した作品が作れたらと思っております。そして、この一連のシリーズの写真をもって、二人で展示ができるのを楽しみにしています。

■穂高の他の作品はこちらのリンクにて
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■モデル:新谷るる
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【撮影データ】
カメラ: Lomo LC-A+ & Canon EOS
フィルム: Kodak EBX (クロス現像)

元の記事は下記リンクよりご覧ください。(英語です)
「夏色の肖像 (Summer Portraits) by Hodaka Yamamoto & Kenichi Hatakeyama」 By Whattaroll Magazine
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テーマ : ある日の風景や景色 - ジャンル : 写真

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